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QJ高城れに特集感想

      2015/12/19


アイドルが笑顔でいる理由

QJ高城れに特集のインタビューが行われたのは、ももクロにとって、たくさんの大きなことが起こっている最中だった。

1年の集大成となるももいろクリスマス2013。この日、南国ピーナッツこと松崎しげるさんのビデオメッセージと、モノノフによる大合唱によって告げられたのは、ももクロが、あの国立競技場でライブをやる、という発表だった。

2014年、取り壊しが決定している国立競技場。そこは、ももクロが紅白の次に目指していた、夢の場所だった。

しかし、取り壊しの話を聞き、メンバーたちの中では、そこでライブをやることは、本当に「夢」となっていて、現実味がなかったのかもしれない。改修された7年後でもちゃんと「エビ反り」が跳べるのかみたいな話をして笑いあうくらい。

それが突然、目の前に落ちてきた。夢ではなく、現実として、彼女たちは数か月後、その舞台に立つこととなる。

発表後、声を失うメンバーたち。

「何か言わなきゃだよね」

と舵を取り戻そうとするあーりん。

「あの空へ向かって」が始まるも、高城れには泣き崩れてほとんど歌うことができず、他のメンバーが彼女のパートをカバーする。

モノノフたちの笑顔と涙の中、開場をまわるももクロ。5人だけじゃなく、西武ドームいっぱいの人が、心の底から喜びを共有していた。

そして、ひとりづつコメントをする場面。いつもは最後の百田夏菜子が一番の重責を負うが、今日この時は、一言目を発しなければならない、高城れにが1番たいへんだっただろう。

すべての人の目が集まる中、彼女はこう言った。

「何も言えません」

それは、心の声だった。無理に作った言葉ではなく、今の彼女の、本当の声。

ももクリのあと、2度目の紅白を越え、彼女自身、成人式を迎えた。そして国立競技場でのライブを控える、激動の2014年1月。彼女は大きく成長し、その心を映すように美しくなる。

すべてを受け入れる器

いつも無防備な笑顔で、僕らの懐にいきなり飛び込んでくるれにちゃん。

僕がライブDVDなどを見ているとき、いつも真っ先に泣かされるのは、れにちゃんの言葉や涙だった。

どうしてだろう。とにかく、彼女の言葉は心に直接刺さるんだ。それは彼女の言葉が本当に心からさらけ出されたものだから、なんだろうか。何の混じり気もない、そのまんまの言葉。

そう、それもあるだろう。だが、今回のインタビューで、それだけではないことがわかった。

れにちゃんは、本当に、もしかすると自分のこと以上に、相手のことを考えているんだ。彼女にとって、目の前の人の出来事は、リアルに他人事ではないのだろう。

自分のこと以上に、目の前の人のことを想い、本気で相手を愛する優しさ。彼女の器の大きさをひしひしと感じたインタビューだった。

自分を犠牲にして他人のことを優先させてしまう、気の優しい子供は日本には多い。そしてそれは自分に自信が無かったり、弱さの表れであることが多いだろう。ちゃんと友達を選べばそれも、愛すべき特質である。

れにちゃんの性格も、最初はそんな自信のなさだったりしたんじゃないだろうか。だけど今の彼女は、もうただ弱くて優しいだけじゃない。きちんとした芯があって、やりたいことがある。

自分自身を受け入れることができるようになった今、彼女は本当の意味で他人を想い、優しい人に成長したんだと思う。

相手の辛いことをきくだけではなく、相手を幸せの方へと釣り上げられるように。

高城れにの「アイドル」の在り方

れにちゃんはこれまで、たくさんの人に助けられ、支えられてここまで来たという意識が強い。ももクロもよく、自分たちの力だけじゃこんな場所に立つことはできなかった、と感謝の言葉を口にする。

ももクロとモノノフ、スタッフたちの関係はとっても素敵だと思う。

お互いがお互いを本当に大好きで、本当に感謝しあっている。

だからこそ、れにちゃんはアイドルである自分が支えられてばかりじゃだめだと思った。そして使命を背負う。

彼女は、自分がみんなを幸せの方へ釣り上げられる存在になろうと決めた。

だからこそ、まずは自分が幸せにならなくちゃいけない。アイドルの笑顔は、幸せの象徴。

れにちゃんは幸せじゃないと思ってる人は、そこにある幸せに気付いていないだけだと言っている。

だから、幸せに気付くきっかけにももクロがなれればいいな。

歌って踊って笑顔を振りまくだけじゃ、本当のアイドルにはなれない。内面的な部分からでもにじみ出る幸せを届けて、みんなに幸せを広げていくのがアイドルなんじゃないか。

そして「だれだってアイドルになれる」と彼女は言った。

誰にだって人を幸せにできるチャンスはあるし、それはつまり自分自身が幸せになるチャンスでもあって、それができたらもうみんなアイドルだよねってこと。

そうやって、点と点がどんどん繋がっていけば、なんだかとっても素敵なことになりそうだ。

このインタビューの後、国立競技場で百田夏菜子が言った「笑顔の天下を取る」とはつまり、そういうことなのではないだろうか。

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